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Secret space
第8章 8
 短い入浴を済ませた男の、足音を聞いて紗織は身を起こした。


「まだ、眠っていなかったのか」


男は床に入ると紗織の身体を弄った。


「あっ・・・ ちょっと待ってよ。
 たまには何か、別のこと・・」


「この真夜中に 男と女が 同じ部屋の中で、
 他に何をすると言うんだ」


「もう!・・・待って ってば 
 ・・何か、話 したりとか しようよ」


「話? 何だ してみろよ」


「えっと・・・その・・・」


 そう改めて聞かれると、とっさに話題が出てこない。
男の名、あの部屋の音、知りたいことは沢山あったが、
どれもまともに答えてくれなさそうだ。
何よりも、それについて触れることは男の機嫌を損ねそうで聞くのは気が引ける。
戸惑って口篭もっていると、紗織の唇に、男の唇が重なりそうに近づいてくる。
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