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Secret space
第9章 9
精司に食らわされた眩暈と痛みをやっと振り払い、目を開けて見ると
実和がその侵入者に組み伏され、
着物の胸の袂を無理やり押し広げさせられている。
仄かに赤く色づく突起を持った大きな白い乳房が露になる。


「・・・・実和さ・・・ん?
 実和さん!!実和さんっっ!!!
 止めなさいよ!この最低のクズ!!!」


「・ンだと? この!!」


「駄目!」


紗織の罵倒に憤慨し、振り向いて立ち上がりかけた精司を
実和が素早く抱き止める。


「紗織さんは 何も 仰らないで。

 精司様、私はご自由になさって構いません。
 ですからどうか、紗織さんを解放してくださいまし」


白い胸元を大きくはだけさせたまま、眉根を寄せて
僅かに潤った目で、上目遣いに見上げる実和のその表情に、
劣情を掻き立てられない男はいないだろう。
実和も自分のその効果を理解はしていた。
今はただ、精司の気を紗織から逸らせようと懸命だった。

実和の婀娜っぽい姿に、その思惑通り、
下半身を煮えたぎらせた精司は小さく舌なめずりして答えた。


「そうだなぁ・・
 実和が俺を愉しませてくれるなら考えてやろうかなぁ?」


精司は実和の上に再びのし掛かると、その豊かな乳房を鷲掴んだ。
柔らかい肉に食い込む爪の痛みに眉を顰め、実和は呻いた。
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