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第9章 9
「・・っく・・・・・」


実和が美しい顔を歪めて僅かにその背中を仰け反らせる。
その温かい熱をもった粘膜は十分ではないにしろ、
わずかな湿り気を含んでいた。


「ふん、そうかぁ。
 雅斗に相手してもらえないんじゃ、
 この屋敷に来てからろくに男に抱かれてないってとこかぁ?
 随分勿体無いことをするよなぁ、雅斗も。
 俺だったら毎晩でも可愛がってやるのによ」


左手で白い乳房を揉み解し、たまにその突起に吸い付いてやりながら
精司はその卑猥な肉の裂け目に手を這わす。
指で押し分けて、真珠の粒のようなクリトリスを剥き出して、
その上に何度も指を滑らせた。そっと押し込むように刺激すると、
実和は顔を僅かに紅潮させて、荒くなった息を形のよい鼻から漏らす。


「おっと。だいぶ濡れてきたんじゃないのかぁ?
 久々じゃあ燃えるだろう? 
 上品ぶらずにもっとはしたなく声を出してみせろよ。

 俺がいつか見たときは、ここに親父のイチモツぶち込まれて
 ひいひい喘ぎまくっていたじゃねえかよ」


膣の入り口をぐりぐりと擦られ、その中に指を差し込まれると、
実和はうっと低く溜息を漏らした。
精司の指が、実和のその体内をじっくり検分するように、
蠢かされては出し入れされる。
刺激に誘発されて、そう望んでいる訳ではないのに蜜がじんわりと流れ出た。


「ぁ・・・く・何を・・・・う・・何故・・・・

 私も・・精司様のことはよく覚えているのですよ・・・
 人の目に隠れて、庭の隅で泣いていた私を見つけては
 ただ傍について慰めてくださいました・・・

 幼い頃はあんなに心優しいお方だったのに、
 どうしてこんな・・・アぅッ・・!!」


精司の指と咥内で執拗にいじられて、
固く立ち上がった小指の先ほどの大きさの乳首を
ぎりりと音が立ちそうなほど捻られて、実和は高い悲鳴をあげた。
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