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Secret space
第10章 10
 目の前で男と女が、淫らに睦みあっている。

そういう行為を写したビデオも、ましてや実際のその現場など、
全く目にしたことのなかった紗織には、
その目前に広がる猥りがわしい光景の
視神経を介して脳に訴えるその刺激は強すぎた。

 しかも見知らぬ侵入者に組み敷かれた実和は
今まで決して見たことも無い ぞっとするほど艶かしい嬌態を晒して
その優しい瞳にどろりとした発情色を滲ませ、
打ち寄せる快感の波に咽び喘いでいる。

気分が不自然に昂揚し、頭部がぐるぐると渦巻いている。
二人の卑猥な動きを見て、紗織は意識しないまま内股を擦り合わせた。


(・やだ・・・どうして? ・・・・こんな・・・・)


 その暴走する熱の反応を感知して、嫌悪感に目を硬く閉じ、顔を背けた。
例え一瞬でも、そんな劣情を抱く自分が信じられない。

目を閉じても、耳から聞こえてくる、
ぱんぱんと卑猥に肉がぶつかり合う音と、実和の高い叫び声に、
紗織は泣きそうになって顔を顰めた。


「おい 目を背けてるんじゃねぇよ。
 楽しかったろ? 実和と俺がやってるところを見るのはよぉ」


精司は実和の身体の縄に結び目を作りながら、
同じくベッドの上で身体を拘束され、恐怖に蒼ざめている紗織のほうへ、
醜い欲情にまみれた視線を送っている。


「ふざけないで!・・・・・・こっちに 来ないでよ・・・」


陶然と意識を漂わせていた実和は、
紗織の泣き出しそうな声にはっとして、身を起こそうと顔を上げた。
身体が思い通りに機能しない。
自分の手足に食い込んで、その自由を奪う螺旋の感覚に眉を顰めた。
両腕は後ろ手で縛られ、足首にもしっかりと縄が絡み付いている。

慌てて散らばる意識を掻き集め、辺りを見回した。


「何を・・・!約束が違うではありませんか!!」


実和は青ざめて、咎めるように精司に向かって叫ぶ。


「バーーカ。 俺がこんな女 目の前にして犯さないでおくかよ。
 しかもコイツは正真正銘、雅斗の女なんだからなぁ・・・」


口の端を引きつらせた嘲笑で、背後の実和を一瞥すると、
少しでも精司から遠ざけようと身を捩る紗織ににじり寄った。
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