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Secret space
第2章 2
「いやあぁあっっ!!」


そこは自分でもびっくりするほど潤いを帯び、熱を持ち、
甘い刺激がそこから身体中に駆け巡った。


「なんだ。濡れてるじゃないか。
 体は感じていたんだな」


紗織の割れ目を、初めて他人の手が分け入ってくる。
未体験の感覚に紗織はなす術もなく、細く悲鳴をあげた。
男が指を操り、固く、小さな突起を探りあてた。


「・・ぁっ・・・・!!」


より鮮明な衝撃が、伴なって弾ける。
男は愛液を絡め取りながら、指を上下に動かして
その敏感な突起を優しく摩擦し、刺激した。


「はぁ! あっ!! ・はふぅうん・・・・っ・・!」


自分のものじゃないような、甘ったるい声が口から零れた。
まるで愛撫を喜んで、ねだっているような声。
必死で唇をまた噛み締めても、思わず口を突いて出てくる。

しびれるような感覚が、ぬるぬるとした感触を伴って、
男の指先から流れ出るように、体中へ広がっていく。


 年頃の少女にしては珍しく、紗織は性についてはほとんど関心が無かった。
興味本位でオナニーめいた行為をしてみたこともあったが、
妙に冷めてしまって、これのどこが気持ちがいいのか、
紗織にはさっぱり理解できなかった。

自分でさえ風呂で洗う以外、ほとんど触ったことが無く、
単なる排泄物を出す場所としか認識していなかった場所を
この男は執拗にいじりまわしてくる。

しかも自分は男のその愛撫に、
昨日までは理解できなかった、気持ちいいという状態に
させられているのだった。

今まで決して経験したことがない快感と、
思いもしない自分の一面に、紗織は混乱した。
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