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第15章 連続四夜 第一夜
ふと ある考えが頭をよぎる。


「・・・・本当に私を抱きたいの?」


紗織は尋ねた。


「ああ。抱きたい」


男は即答する。


「じゃあさ、今すぐ私の目の前で、もう一度泣いて見せて?
 だったら私、抱かれてもいい」


ほんの出来心から生じた 男を試す意地悪な言葉。
じっと見つめる紗織の視線を受け止めて、男の双眸が微かに見開いた。

次の瞬間すっと細まって、しばらくの間があり、
そして何とも言えない表情に変わる。


『・・・、これ

 ・・・・これって・・ひょっとして・・・・っっ

 ・・・・・・・・困ってる?

 ・・・困ってるわ・・・!!!

 ああ!神様!!ありがとう!!私、これが見たかったの!!!』


紗織はこみ上げる喜びをひたすら隠しながらも、
なお目を輝かせて男の顔を見つめた。




「それは・・・・・難しい注文だな。もっと別のにしてくれ」


長い試行錯誤の後、眉を顰めて男が答える。


「駄目。そうでなければ私、絶対に許さないから」


にっこり笑って紗織は言う。
男は眉根を寄せたまま、小さくため息をついて黙り込み、何か酷く考え込んでいる。


『やった・・・・勝った!!

 勝ったわ!!こんなのって・・・初めてじゃない?!
 やったぁッ!!やっぱり切り札だったんだわ!! あぁ、なんだか最高の気分!
 さあ、どう出るの??』


わくわくと 騒ぐ期待を胸に封じ込めて、
眉を顰め沈黙を守る男の顔を、紗織はさらに見つめる。
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