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第15章 連続四夜 第一夜
男は、するすると紗織の浴衣を紐解き、白い肌を外気へ剥き出させる。
紗織は無言で、男の手の動きに素直に従った。

艶かしく色付いた先端を上へと向けて、
呼吸と共に揺れ動き、柔らかな硬度を持った胸の双丘に 男は手を伸ばす。


「ふ・・・・ う・ん・・・・・」


紗織の小振りの胸の膨らみは 男のてのひらの中に 余すことなくすっぽりと覆われてしまう。
それを男が、何か違うものまで寄せ集めるかのように両手で揉みしだく。

首筋を這っていた唇が降りてきて、僅かに立ち上がった胸の突起をちゅっと吸い立てる。


「ふぁっ・・・・ は・・・ あ  はぅ・・・・・」


紗織は 吸引して流れ込む刺激に反応して、背筋をぴんと反らせて甘い嘆息を漏らした。
男がしっとりと口付けた後には 薔薇の花弁のような赤い印と 透明な水滴が残っていく。

紗織を覆い隠していた最後の布地であった下着は、
男の手によって難なく剥ぎ取られていってしまう。
恥丘の上部に申し訳ない程度に茂る柔らかな毛を撫で下ろして
その指先が、紗織に直接触れてきた。


「あッんっ・・・・・ぐん・・。 んん・・・っ」


習慣的に 
嫌と叫びそうになった言葉を 無理矢理、喉奥に飲み込んだ。

実際、嫌ではなかった。 もっと触れられたい気さえした。
けれども 自分の中を侵食してくる男の手に怯えて 紗織は身を震わせた。

常に寝床は共にしていたが、ここ暫く、行為に及ぶことは無かった。
それはいつも、紗織が絶え切れず、否定の言葉をあげていたからだ。


『いつから・・・? 
 ・・・そっか、あの日の夜のが最後 だったな・・・・・』


紗織は快感の染み出す意識を濯いで、少しだけ記憶を探った。
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