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Secret space
第16章 連続四夜 第二夜
両脚の間の 秘めやかな熱を放つ部分に、男の唇が降り下って近づくと
紗織の鼓動は弥が上にも高まる。

両手が紗織の両脚を内側から軽く押しやって 開かせる。
そこへ、ゆっくりと顔を埋めて唇を落とす。


「あ・・・ん!」


恐ろしく敏感な身体の中心に 下着越しにキスをされて、
紗織は、ぱっと開いた唇から甘い嘆息を破裂させた。
口付けと同時に、男の高い鼻面がちょうど秘芯を押し込んで、
官能の疼きが 肌を粟立たせて生じた。

しかし
 その口付けを最後に
男は満足したように、一度身を起こして床に横になると
紗織を軽く抱き寄せて 目を閉じて眠りにつく。


『・・・えっ・・っ・ えっ・・・っっ?? ・・・もう ・終わっちゃう の・・・??』


羽織った布団の中で、目を閉じて ぴくりとも動かなくなった男の顔を、
紗織はまじまじと見つめた。


『い・・いちおう・・・・ OKしたつもりだったんだけどな・・・』


紗織にとって先ほどの言葉は、精一杯に
許容の意味を込めたつもりだった。

とてもその気にはなれないと思っていたのに、
全身に男の口付けを感じて 身体がすっかり舞い上がってしまった。

男の唇で火の付いた肌が、赤々と焔立つように熱い。
擦り合わせた股の間がむずむずと騒ぐ。

そんな状態に陥っている自分が惨めで厭らしくて、酷く滑稽に思える。
反対に男に拒まれた気さえする。

想われていることに自惚れて、
自分を買い被っていたのかも知れない。


『う・・・・ 何だか情けな・・・
 ・・泣きたくなってきた・・・』


目の淵がじわっと熱くなるのを感じて、紗織は俯いた。
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