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Secret space
第17章 連続四夜 第三夜
「どうしてもお前が欲しい」
そう言うと、うっという小さな呻き声さえ漏らして紗織は沈黙した。
頬がわずかに蒸気している。
目線がちらちらと頼りなさげにあちこちに交差する。
『そんなセリフ、そんな声で、そんな顔して言うかなぁ・・・どう考えても 反則だよね。
この人に、そんなふうに言われて断れる人がいるなら見てみた――』
男は 押し黙った紗織の反応を肯定と受け止めて、
綿のよい手触りのする浴衣の上から身体に手を這わせた。
白い首筋に口付けては、右手で胸の膨らみを下から持ち上げるように弄る。
下肢にやった左手を、浴衣の合わせから忍び込ませて すべらかな肌の内腿を撫でた。
「・・・っ・・・待って、そんな・・・続けて 無理だってば!」
紗織は男の手に、びくんと反応を示しながらも、
男の肩を両手で掴んで押し遣ると叫んだ。
続けてとは、昨日と一昨日のことを言っているようだ。
「・・・・そうか」
男は紗織の内腿の上の手を離して、頬に触れ撫でると唇を落とした。
少し 長い間、舌を絡ませる。紗織も手で男を軽く押し遣ったままだったが、抵抗をせずに受け入れる。
男は名残惜しそうに唇を離した。
「わかった。俺は別の部屋に寝床を用意させる。
お前はここでもう眠れ」
「えっ・・・ちょっと」
立ち上がりかけた男の上着の裾を掴んだ。
「何だ」
「どうして別々の部屋なの?べつに一緒に眠るのはいいじゃない」
男はじろりと紗織を見遣って 目を細める。
「・・・俺を試す気か?
言っておくが一緒に寝ると言うのなら俺は我慢などしないからな」
そう言うと、うっという小さな呻き声さえ漏らして紗織は沈黙した。
頬がわずかに蒸気している。
目線がちらちらと頼りなさげにあちこちに交差する。
『そんなセリフ、そんな声で、そんな顔して言うかなぁ・・・どう考えても 反則だよね。
この人に、そんなふうに言われて断れる人がいるなら見てみた――』
男は 押し黙った紗織の反応を肯定と受け止めて、
綿のよい手触りのする浴衣の上から身体に手を這わせた。
白い首筋に口付けては、右手で胸の膨らみを下から持ち上げるように弄る。
下肢にやった左手を、浴衣の合わせから忍び込ませて すべらかな肌の内腿を撫でた。
「・・・っ・・・待って、そんな・・・続けて 無理だってば!」
紗織は男の手に、びくんと反応を示しながらも、
男の肩を両手で掴んで押し遣ると叫んだ。
続けてとは、昨日と一昨日のことを言っているようだ。
「・・・・そうか」
男は紗織の内腿の上の手を離して、頬に触れ撫でると唇を落とした。
少し 長い間、舌を絡ませる。紗織も手で男を軽く押し遣ったままだったが、抵抗をせずに受け入れる。
男は名残惜しそうに唇を離した。
「わかった。俺は別の部屋に寝床を用意させる。
お前はここでもう眠れ」
「えっ・・・ちょっと」
立ち上がりかけた男の上着の裾を掴んだ。
「何だ」
「どうして別々の部屋なの?べつに一緒に眠るのはいいじゃない」
男はじろりと紗織を見遣って 目を細める。
「・・・俺を試す気か?
言っておくが一緒に寝ると言うのなら俺は我慢などしないからな」