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Secret space
第17章 連続四夜 第三夜
床を別にするのは、今夜は共に居てはとても制御が効きそうに無いからだ。
以前の男ならば何の躊躇も無く行為に及んでいただろう。
先ほど男が、多大な精神力を労して身を引いたのだと言うことを
紗織は露とも解していないようだった。
「・・・・・」
紗織は押し黙って、困ったように眉根を寄せると男を見つめる。
布団から半分身を起こしたままの紗織が、
部屋を出て行こうとして立て膝を立てた長身の男の顔を見るのには 当然上目遣いになる。
常に潤んでいるように輝く瞳は、男の表情を覗き込んで数回瞬くと、
酷く迷うように自分の手の上に視線を走らせた。
その手は、上質な手触りのする男の服の端をしっかり掴んだままだった。
男は、外見から窺える表情こそは何の変化も見せずにいたが、
先ほど押さえ込んだ筈の衝動が、炎のような揺らぎをみせて
自分の身体の奥底でむくむくと増え広がるのを感じていた。
男は薄く笑むと紗織に覆い被さった。
「待ってっ! あの、・・・するのは無理だけど 一緒に眠りたい・・・っていうのは―」
「駄目だ」
一言にしてねじ伏せると 男は敏捷な動きを見せて紗織の寝巻きにしている浴衣の帯を紐解く。
その一枚の衣を剥ぎ取って、下半身に下着だけを残して紗織の白い素肌を剥き出した。
「ああっ!」
余りにも手馴れた男の早業に唖然とする間に、紗織は全裸になっていた。
「いいか?」
男の中で、答えはもう決まってはいたが、一応聞いてみる。
露になった胸を隠そうとした腕を男に抑えられ、
困窮して、うーと低い唸り声をあげる紗織を余所に
男はその白い胸元にしっとりと唇を落として膨らみを弄る。
以前の男ならば何の躊躇も無く行為に及んでいただろう。
先ほど男が、多大な精神力を労して身を引いたのだと言うことを
紗織は露とも解していないようだった。
「・・・・・」
紗織は押し黙って、困ったように眉根を寄せると男を見つめる。
布団から半分身を起こしたままの紗織が、
部屋を出て行こうとして立て膝を立てた長身の男の顔を見るのには 当然上目遣いになる。
常に潤んでいるように輝く瞳は、男の表情を覗き込んで数回瞬くと、
酷く迷うように自分の手の上に視線を走らせた。
その手は、上質な手触りのする男の服の端をしっかり掴んだままだった。
男は、外見から窺える表情こそは何の変化も見せずにいたが、
先ほど押さえ込んだ筈の衝動が、炎のような揺らぎをみせて
自分の身体の奥底でむくむくと増え広がるのを感じていた。
男は薄く笑むと紗織に覆い被さった。
「待ってっ! あの、・・・するのは無理だけど 一緒に眠りたい・・・っていうのは―」
「駄目だ」
一言にしてねじ伏せると 男は敏捷な動きを見せて紗織の寝巻きにしている浴衣の帯を紐解く。
その一枚の衣を剥ぎ取って、下半身に下着だけを残して紗織の白い素肌を剥き出した。
「ああっ!」
余りにも手馴れた男の早業に唖然とする間に、紗織は全裸になっていた。
「いいか?」
男の中で、答えはもう決まってはいたが、一応聞いてみる。
露になった胸を隠そうとした腕を男に抑えられ、
困窮して、うーと低い唸り声をあげる紗織を余所に
男はその白い胸元にしっとりと唇を落として膨らみを弄る。