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Secret space
第17章 連続四夜 第三夜
「一番触れられたいのはここなのだろう?」


男は意地悪く、紗織の敏感な耳の穴を舌先で擽ると、またそっと囁きかける。
そうやって、紗織の外側からでは無く、内側から抵抗を奪っていくのが 何よりも愉しい。
紅く色付くように充血して硬くなったクリトリスを、蜜でぬめる二本の指で挟むように摩擦する。


「ひぁああっ! やっ・・うふぅ・・・・・あん! ・・・あっ・・・っくぅ・・・」


剥きだされて高潮する快感に、紗織は何度も身を弾けさせる。
男は何度も、紗織の秘部に指を這わせて
優しく小刻みに肉の突起を刺激しては、ぬかるむ秘裂に指を押し込めて
更に蜜を誘い込むように掻き混ぜた。
潤って温かいその場所は、男の指先には同じ紗織の器官とは思えないほど肉厚に感じられる。
軽く強弱をつけて擦りあげると、蜜が泡だってじゅくじゅくと音がした。


「ふぁっ・・・・ふっぅ・・・・ああっ・・はあっ・・・・・・あっ・・・」


男が指を操らせる度に、紗織の紅い唇からは切なく喘ぐ声が漏れた。
最初は固く閉じられていた脚が、男の指の動きに与えられる淫楽で すっかり脱力してしまっている。
男は、紗織の軽く折り曲げられた膝下に手を差し入れて軽く持ち上げると 大きく股を開かせた。


「あっ?! ・・・やっ・・・・」


その卑猥な格好を嫌悪して、紗織が男の手に抵抗し再び股を閉じようとする。
すかさず男の手がそれを制する。


「閉じるなよ。脚も縛られたいか?」


男は厳しい口調で言い据える。


「・・・・・っっ・・・」


男には無論、実際にする気は無かったが、言葉は発するとそれなりの効力を持つらしく、
紗織は唇を噛み締めながらも 股を大きく開かされたその状態を保った。

隠し切れない興奮と込み上げる羞恥のあまり、白い内股が緊張してふるふると震えている。
戒めた手首の指先は、手のひらに食い込むほどぎゅっと握り締められていた。
それを胸元の上に押し遣って、大きく肩で息を繰り返している。
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