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Secret space
第17章 連続四夜 第三夜
男はその様子を、身体のどの場所にも触れずに じっと眺めては愉しんでいた。
手の自由を奪われ、目隠しをされて、男に従って淫らな陰部を露にしている紗織のその姿は
ただ眼だけで見るだけでも十分に刺激的だ。
もっと口付け、手を這わせては 自分の欲望を無理矢理にでも押し込めたくなる。
咲き誇る花が 招く手を持たず蜜を秘めるのは
そこに誘っているからだろう。

紗織には 視界を奪われ見えなくても、男の吐息を感じる 視線を感じる。


「ねぇ! もうそんな、見るのやめて!!」


ついに耐え切れなくなったのか、紗織は素早く脚を閉じると上体を起こした。
紗織に気づかれること無く、その後に回っていた男は、背後から手を伸ばして両膝を掴むと、
また脚を広げさせた。


「閉じるな と言っただろう」


紗織は、男に寄りかかった背中に触れる滑らかな肌の感触から、
男も服を脱いで全裸になっていることを知った。
後ろから抱きかかえられるように密着されると、腰の辺りに何か熱い塊が当たるのを感じる。

『あっ・・・やだ・・ これって・・・』

硬い熱を持つその正体に気づくと、血が騒いで、耳の辺りがぼぅと赤く燃えるようだ。
閉じざるを得ない瞼の裏に、好ましくないその形をありありと思い浮かべてしまうのは
きっと頭の中でさえも、この男に占領されてしまっているからに違いない。
紗織は酷く卑しい自分の状態と思考を、自覚することで余計に
下腹部がきゅうんと鳴きだし、身体の奥が熱くなった。
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