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Secret space
第17章 連続四夜 第三夜
『オマエが殺した』
いつの間にか、男の周りを取り囲んで 闇が けたけたと笑った。
歯を食い縛る。身体が動かない。
先ほどの少年と同じ液体が、自分の身体から滴る感覚がする・・・・・
男はそこで目を開いた。
見慣れた木の天井の 美しく木目の揃えられた様子が目に映った。
柔らかな掛け布団の重みを身体に感じる。
枕もとに置かれた和紙張りの照明が、ぼんやりとした光を放ってはいるが、辺りは暗い。
夜が明けるのは まだかなり先だろう。
男は、薄く目を開けた状態のまま 動かず、ふぅと小さく溜息を吐いた。
『夢を見るのは 久しぶりだな。 もう見ないものと思っていたが』
男は心中で独り語ちた。
『やはり酒に酔って眠りが浅かった所為か。
・・・・それとも回数が足りなかったか?』
くっく と笑って隣を見遣る。
そこには紗織が、男に背を向けて横たわり 眠っていた。
掛け布団からはみ出した 滑らかなカーブを描く肩のラインの、
剥き出しの白い素肌が夜の闇の中でもみてとれる。
男は紗織の身体を抱き寄せようと、少し上体を起こして軽く身を捩って、
その肩に手を伸ばした。
いつの間にか、男の周りを取り囲んで 闇が けたけたと笑った。
歯を食い縛る。身体が動かない。
先ほどの少年と同じ液体が、自分の身体から滴る感覚がする・・・・・
男はそこで目を開いた。
見慣れた木の天井の 美しく木目の揃えられた様子が目に映った。
柔らかな掛け布団の重みを身体に感じる。
枕もとに置かれた和紙張りの照明が、ぼんやりとした光を放ってはいるが、辺りは暗い。
夜が明けるのは まだかなり先だろう。
男は、薄く目を開けた状態のまま 動かず、ふぅと小さく溜息を吐いた。
『夢を見るのは 久しぶりだな。 もう見ないものと思っていたが』
男は心中で独り語ちた。
『やはり酒に酔って眠りが浅かった所為か。
・・・・それとも回数が足りなかったか?』
くっく と笑って隣を見遣る。
そこには紗織が、男に背を向けて横たわり 眠っていた。
掛け布団からはみ出した 滑らかなカーブを描く肩のラインの、
剥き出しの白い素肌が夜の闇の中でもみてとれる。
男は紗織の身体を抱き寄せようと、少し上体を起こして軽く身を捩って、
その肩に手を伸ばした。