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Secret space
第18章 連続四夜 第四夜
「・・・勝ってみたい とは、旦那様に ですか?」
実和がいつもの柔和な微笑を浮かべながら尋ねた。
既に見慣れた表情に仕草なのだけれど、何故かどきりとしてしまう。
「うん、まぁ。そう。
ねぇ・・実和さんて ずっとこの屋敷で働いてきたんでしょう?
きっと、あいつのことにも詳しい筈よね」
「何か、お知りになりたいことでも?」
「あいつの弱点・・・みたいなやつないかなぁ」
「弱点?」
実和が小首をかしげる。
「そ、なんかさ、実は犬が駄目!とか、実は、音痴!とか。ふふふ」
紗織は何の気なしに例をあげてみたのだったが、想像するとそれだけで笑えた。
「弱点ですか・・・・そうですね・・・」
実和が つと立てた人差し指を、薄紅の引かれた唇に押し付けた。
幼い少女のような仕草も、この妙齢の麗人が行うと、しっくりくるから不思議だ。
「紗織さんが本当にお知りになりたいのは閨での弱点でなくて?」
「ええ? え?」
実和の意味ありげな視線と言葉に、ぼぅと一気に顔が熱くなる。
「・・・実和さん、・・・何か知ってるの?」
少し疑いの眼で見る。
その紗織の様子を見て、実和が可笑しそうに ふふと笑う。
「いえ、私が今から申し上げるのは男性すべてに当てはまることですの」
「ダンセイすべて?」
「ええ、少しお耳をおかしになって?」
「う、うん」
言われるままに、実和のほうに顔を寄せる。
実和は魅力的な甘い囁きで紗織に問い掛けた。
実和がいつもの柔和な微笑を浮かべながら尋ねた。
既に見慣れた表情に仕草なのだけれど、何故かどきりとしてしまう。
「うん、まぁ。そう。
ねぇ・・実和さんて ずっとこの屋敷で働いてきたんでしょう?
きっと、あいつのことにも詳しい筈よね」
「何か、お知りになりたいことでも?」
「あいつの弱点・・・みたいなやつないかなぁ」
「弱点?」
実和が小首をかしげる。
「そ、なんかさ、実は犬が駄目!とか、実は、音痴!とか。ふふふ」
紗織は何の気なしに例をあげてみたのだったが、想像するとそれだけで笑えた。
「弱点ですか・・・・そうですね・・・」
実和が つと立てた人差し指を、薄紅の引かれた唇に押し付けた。
幼い少女のような仕草も、この妙齢の麗人が行うと、しっくりくるから不思議だ。
「紗織さんが本当にお知りになりたいのは閨での弱点でなくて?」
「ええ? え?」
実和の意味ありげな視線と言葉に、ぼぅと一気に顔が熱くなる。
「・・・実和さん、・・・何か知ってるの?」
少し疑いの眼で見る。
その紗織の様子を見て、実和が可笑しそうに ふふと笑う。
「いえ、私が今から申し上げるのは男性すべてに当てはまることですの」
「ダンセイすべて?」
「ええ、少しお耳をおかしになって?」
「う、うん」
言われるままに、実和のほうに顔を寄せる。
実和は魅力的な甘い囁きで紗織に問い掛けた。