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第18章 連続四夜 第四夜
『紗織さん、前立腺というのはご存知?』


『・・・ぜんりつせん・・・・? えっと聞いたこと有るような無いような・・・
 それって・・・』


『男性性器の一部で、精液をつくる器官のことですわ』


『・せい・っ・・・・。へぇ・・』


実和が妖しげな笑みを浮かべて話を続ける。


『外見からはそれと見ることは出来ない器官で
 男性の膀胱の下に位置して、栗の実ほどの大きさだそうですの。
 その前立腺にどうやって触れられるかご存知?』


『えっ?どうやってって・・・』


少し考える が、想像がつき難い。
実和はくす と微笑むと、さらに紗織の耳元に す と唇を近づけ囁いた。


『肛門から指を挿入させれば触れられるそうですわよ?』


「ッッ?!」


まるで突拍子もない返答に思わず息が詰まりそうになる。
実和の口から言うと、そんなに変な言葉では無いように思えてくるので不思議だ。


『そうですわね、肛門の入り口から そう、四センチ程奥の直腸壁越しに
 触れられるのですよ。実際、お医者様が行う触診ではそうやって触れますの』


『・・・そうなの・・・』


なにやら詳しすぎる実和の丁寧な説明に戸惑って紗織が口篭もる。


『そこをですね・・・』


実和が紅い唇を艶かしく開いて言葉を発する。


『強く 刺激いたしますと・・・男性は射精感のような感覚に襲われるそうですの』


『しゃ・・・』


反復しそうになった言葉を飲み込む。


『そのような器官を甚振られながら、実際のほうにも奉仕されてしまうと・・・
 きっと想像つかないほどの心地がするのでしょうね?』


ふふふ と実和の肉感的な唇が柔らかな弧を描いた。
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