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第18章 連続四夜 第四夜
紗織は甘美な動きで舌を茎胴に巻きつけながらも、
しっとりと濡れた唇から男の欲情を出し入れした。

うっと小さく呻いて男が、紗織の頭に手を添えた。
押さえつけられるかと少し警戒したが、柔らかく置かれたままだったので、
紗織はそのまま口での行為に専念した。

時折じらすように咥内から引き抜くと、血管の浮き出る肉茎を舌先でなぞった。
ふと実和の耳打ちした内容を思い出す。


『このままじゃあ きっと、無理だろうな・・・』


唾液で肉茎はぬるぬるとまみれていたが、後ろのその部分にはとても充ちそうに無い。
敏感なその蕾に、侵入するには差し障り無い十分な潤滑液が必要であるということは
紗織にも想像できた。


『凄く 不本意だけど、名案かも』


昨夜、自分のされていたことを思い出して、紗織はある考えに行き当たる。
それを実行するには、大いに抵抗があるけれど、
全てに貪欲になっている今なら、きっと行えるだろう。

紗織は男の視界に入らないよう注意しながら、常にその根元さすっていた右手を放して、
そっとスカートをたくし上げえると自分の下着のなかに指を滑らせた。


「んんっ!・・・く」


予想を遥かに超え、熱く潤った自分の秘処に驚くと同時に、
痺れる性感がそこから走って紗織は男を口に咥えながらも思わず甘い溜め息を漏らした。
刺激を与えることは刺激を受けるのと同じ効果をもたらすらしい。
自分の中が、まるで男に丹念に愛撫をされた後のようにぬかるんでいる。


「は・・・ふん・・・ンッ・・・」


自らが分泌した愛液を充分に指に絡みつかせようと蠢かすと、
どうしても甘い刺激が走って、声が出てしまう。


『だ、めだ。 そんな声、出したら気付かれる』


必死で自制する。
目的は違えど、自慰めいたこの行為を男に知られてないか不安だった。
それを誤魔化すように、強張る肉塊を緊縮した口一杯に含んでは吸い付いた。
なすりつけるように、裂け目にそって何度か滑らしていると、
蜜が絡まって指と指の間にさえもねっとりとしだす。
それを確認して紗織は自分の股間から指を離した。
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