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第18章 連続四夜 第四夜
「さおり・・・・・さおり・・・・」


「嫌!呼ばないで!」


紗織は叫んだ。


「・・・ほら、お前も同じだ」


見つめ返す紗織に、雅斗は寂しく笑ってみせた。

涙腺が壊れたように瞳からぽたぽたと雫が落ちる。
雅斗の抑揚の無い声が響く。


「そうやって泣いていろ。
 俺はお前の泣き顔が好きだ。
 泣いていれば俺はお前を間違えはしない」


「それはどういう意味?
 じゃあ 泣いていないときは・・・?

 ・・・私にずっと泣いて過ごせとでもいうのっ
 やっ! ・・・・あぁっ」


熱く高まっていたときに、不意に中断されたままだったので、
前置きなく打ち込まれても紗織のぬかるんだ秘裂は雅斗をすんなりと受け入れた。
突き動かされてしまうと、もう駄目だ。

そのまま言葉を交わさず、律動しあった。

快感はまた呼び合わさって、希薄な場所へ意識は旋廻する。


「あっ・・・あああぁっ・・アぁぁあ・ッッッっ!!」


背中がびんと仰け反る。ひくひくと、自分の奥底がきつく収縮しては痙攣を起こすのがわかる。
じゅくっどる、と白んで熱い液体が、灼けつく細胞の隙間を充たして注ぎ込まれる。
身を震わせて欲望を撃ち放ち、二人が同時に果てる。
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