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第4章 4
「あの・・・っ・・ もう大丈夫です」


まだ声を引きつらせながら紗織が答えると、
声の持ち主の美しい女が、障子を音も無く開けた。


「失礼します。
 お風呂の用意が出来ております。
 どうぞお入りくださいませ。

 よろしければ今、ご案内いたします」


そう言った後、女は黙って間を置いた。
何も答えない紗織を、無言で促しているように思えた。
紗織は頷いて立ち上がった。

 こぽり・・・・

「あ・・っ」


立ち上がると一気に、どろっとした液体が内腿を伝い落ちた。
秘所から多量の液体が流れ出る感覚に、紗織は小さく悲鳴をあげる。


「大丈夫ですか?」


紗織の様子に、立ちくらみと思ったのか、美しい女中が心配そうに声をかける。


「だっ大丈夫です」


紗織が即座に答える。
まさか、
あなた達の旦那様から無理やり中に出された精液が、膣から流れ落ちているのです
とはとても言えない。
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