この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Secret space
第5章 5
(こんなヤツに見とれてしまうなんて、
ああ、何てバカ・・・。
そりゃちょっとは顔は整ってるかもしれないけど、でも中身は!!
こんなよくわからない屋敷に人を連れ込んで時・所構わず無理やり襲うよーな
最低で!
嫌らしくて!
最悪で!
卑劣な!!
クソヤローだっッ!!!
ああ、もっとぐさっとしてぴったりくる言葉は無いかな
100回ぐらい繰り返してやるのに!)
紗織の持っている語彙を総動員して、この男を罵ってやろうと考えていると、
背後のほうで小さく呻く声が聞こえた。
直ちに思考が中断されて、男の方に全神経が集中した。
すると、男の手が紗織のわき腹から伸びて、紗織のくびれた腹部に腕を回すと、
ぐっと抱き寄せてきた。
自分とは異質の男の体温が体中に伝わってくる。
紗織は男が起きたものと思い、緊張して身体を強張らせていた。
聞こえてくるのはやっぱり規則正しい静かな寝息で、男は眠ったままだ。
(な、なんだ、 ただの寝言・・・
っ・・・・だからもう!!
そんなふうに!抱きしめたり・・・ しないでよっ・・!!)
結局、紗織が心の葛藤に疲れてようやく眠りに落ちたのは、
空も白みはじめ、辺りもすっかり明るくなったころだった。
___________________
ああ、何てバカ・・・。
そりゃちょっとは顔は整ってるかもしれないけど、でも中身は!!
こんなよくわからない屋敷に人を連れ込んで時・所構わず無理やり襲うよーな
最低で!
嫌らしくて!
最悪で!
卑劣な!!
クソヤローだっッ!!!
ああ、もっとぐさっとしてぴったりくる言葉は無いかな
100回ぐらい繰り返してやるのに!)
紗織の持っている語彙を総動員して、この男を罵ってやろうと考えていると、
背後のほうで小さく呻く声が聞こえた。
直ちに思考が中断されて、男の方に全神経が集中した。
すると、男の手が紗織のわき腹から伸びて、紗織のくびれた腹部に腕を回すと、
ぐっと抱き寄せてきた。
自分とは異質の男の体温が体中に伝わってくる。
紗織は男が起きたものと思い、緊張して身体を強張らせていた。
聞こえてくるのはやっぱり規則正しい静かな寝息で、男は眠ったままだ。
(な、なんだ、 ただの寝言・・・
っ・・・・だからもう!!
そんなふうに!抱きしめたり・・・ しないでよっ・・!!)
結局、紗織が心の葛藤に疲れてようやく眠りに落ちたのは、
空も白みはじめ、辺りもすっかり明るくなったころだった。
___________________