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Secret space
第5章 5
もつれた思考が交差して奇妙な感覚に囚われる。
紗織は、男の肩越しに、籐で編まれた椅子の背もたれに右手を突いた。
キシリとその木製の椅子が音を鳴らす。
ホックの外れたブラがやはり気になって、左手で自分の右肩を抱いた。
男の唇に自分の唇を寄せ、そのまま自分も目を閉じて、そっと重ねた。
途端に、暖かくて柔らかい弾力が、紗織の唇に伝わる。
ここに来て、何回目になるかもわからない唇同士の接触だが、
自分から行うことによって、感覚が研ぎ澄まされて、
まったく違う感触を紗織に与えた。
長いのか短いのか分からない時間を、唇同士を軽く触れ合わせたままやり過ごしたが
意を決して、紗織は、舌をひどく重いものでも動かすように
おずおずと突き出すと、男の唇の中に割り込ませた。
すぐに、男のぬめった舌が、紗織の熱っぽい舌と絡まる。
紗織は一度舌を引っ込みかけたが、その衝動をぐっと我慢して、また舌を差し出す。
それからはもう、成り行きに任せて唇と舌を這わせあった。
ただ、自分の好きに唇をずらせたので、今までよりずっと呼吸が楽だった。
途中で男の手が、紗織の胸の上の左腕を掴んで、下に降ろさせた。
そして、紗織の上着の下から手を差し伸べると、
衣服に隠れた素肌に指を滑らせながら、
既にブラがはずれかかった胸のふくらみに触れた。
「うっあ・・・んっ・・ふ・・・・んん・・・」
離れようとした紗織の唇を、追うように男の唇が吸った。
紗織はそのままキスを続けるしかなく、胸からの刺激に必死に耐えねばならなかった。
胸を力強く揉まれ、先端の突起を、指で抓るように擦られると、どうしようもなく
ため息と一緒に透明な液体も、唇の間から垂れ流した。
紗織の小さな乳首が、男の指に喚起され、堅くしこって立ち上がるのを感じた。
敏感な突起はそうなることで、一層感度を増すようだった。
男が、掴んだ紗織の胸ごと身体を押しやったので、
離れた舌から透明な糸を引きながら、紗織は男に寄り掛かりかけた身体を立ち直す。
自分が男とのキスにに熱中してしまったことを印すような、口から流れた唾液の跡を
男から顔をそむけてそっと拭った。
そんな紗織を見て、男は意地悪く微笑んで言った。
紗織は、男の肩越しに、籐で編まれた椅子の背もたれに右手を突いた。
キシリとその木製の椅子が音を鳴らす。
ホックの外れたブラがやはり気になって、左手で自分の右肩を抱いた。
男の唇に自分の唇を寄せ、そのまま自分も目を閉じて、そっと重ねた。
途端に、暖かくて柔らかい弾力が、紗織の唇に伝わる。
ここに来て、何回目になるかもわからない唇同士の接触だが、
自分から行うことによって、感覚が研ぎ澄まされて、
まったく違う感触を紗織に与えた。
長いのか短いのか分からない時間を、唇同士を軽く触れ合わせたままやり過ごしたが
意を決して、紗織は、舌をひどく重いものでも動かすように
おずおずと突き出すと、男の唇の中に割り込ませた。
すぐに、男のぬめった舌が、紗織の熱っぽい舌と絡まる。
紗織は一度舌を引っ込みかけたが、その衝動をぐっと我慢して、また舌を差し出す。
それからはもう、成り行きに任せて唇と舌を這わせあった。
ただ、自分の好きに唇をずらせたので、今までよりずっと呼吸が楽だった。
途中で男の手が、紗織の胸の上の左腕を掴んで、下に降ろさせた。
そして、紗織の上着の下から手を差し伸べると、
衣服に隠れた素肌に指を滑らせながら、
既にブラがはずれかかった胸のふくらみに触れた。
「うっあ・・・んっ・・ふ・・・・んん・・・」
離れようとした紗織の唇を、追うように男の唇が吸った。
紗織はそのままキスを続けるしかなく、胸からの刺激に必死に耐えねばならなかった。
胸を力強く揉まれ、先端の突起を、指で抓るように擦られると、どうしようもなく
ため息と一緒に透明な液体も、唇の間から垂れ流した。
紗織の小さな乳首が、男の指に喚起され、堅くしこって立ち上がるのを感じた。
敏感な突起はそうなることで、一層感度を増すようだった。
男が、掴んだ紗織の胸ごと身体を押しやったので、
離れた舌から透明な糸を引きながら、紗織は男に寄り掛かりかけた身体を立ち直す。
自分が男とのキスにに熱中してしまったことを印すような、口から流れた唾液の跡を
男から顔をそむけてそっと拭った。
そんな紗織を見て、男は意地悪く微笑んで言った。