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Secret space
第7章 7
「恋愛ってね、ここでするの」
「??」
紗織は恵の発言に理解できず、沈黙で返した。
恵は疑問符を飛ばす紗織に構わず話を続ける。
「心臓がね、教えてくれるの。 この人だって、教えてくれる。
頭なんかはその次だよ」
「何?どういうこと?」
「うーん、例えばね・・・、
その人に会うと胸がドキドキしだすんだよ。まるで、自分のじゃないみたいに。
見るだけでもそうなる。
その人のことを考えるのも おんなじ。
鼓動が速まるもんだから、息が詰まって、胸が詰まる。
理屈じゃないの。心臓が勝手にそうなるの。
それでそのうちやっと、頭のほうが気づくんだよ。
あ、そっか。あたし、この人のこと好きなんだぁ ・・・って」
眉間に皺を寄せている紗織に、恵は少し照れた顔で微笑みかける。
「そんなの!! 嘘だよ・・・」
紗織は思わず声を荒げた。今度は恵が眉を寄せる。
「なんで嘘なのよ。ほんとだって」
「だって・・・、じゃあさ、
すっっごく、 心底、 心から!! 嫌いな人が居るとするでしょ?」
「うん?」
「そしたら、そいつに会うとムカムカして、
見ただけでも憎らしくって、
思い出したら頭にきて、
それで心拍数があがっちゃうことって無い?」
「はぁ」
「それだって、身体が勝手に反応するわよ。あー、こいつ、嫌いだっ て。
それってとても恋愛とは言わないでしょう」
込み上げる剣幕を、胸の内で抑えたような紗織の言い方に、
恵は少し驚いた様子で答える。
「まぁ、それは違うのだろうけど・・・・。
あたし、そこまで嫌いになった覚えが無いからなぁ。
よくわからないよ。
何だか意外。紗織がそこまで嫌う人がいるだなんて」
恵がまた首を傾げて言う。
「でもそれって、すごく似てるよね」
「何に?!」
「もちろん、恋愛に だよ」
___________________
「??」
紗織は恵の発言に理解できず、沈黙で返した。
恵は疑問符を飛ばす紗織に構わず話を続ける。
「心臓がね、教えてくれるの。 この人だって、教えてくれる。
頭なんかはその次だよ」
「何?どういうこと?」
「うーん、例えばね・・・、
その人に会うと胸がドキドキしだすんだよ。まるで、自分のじゃないみたいに。
見るだけでもそうなる。
その人のことを考えるのも おんなじ。
鼓動が速まるもんだから、息が詰まって、胸が詰まる。
理屈じゃないの。心臓が勝手にそうなるの。
それでそのうちやっと、頭のほうが気づくんだよ。
あ、そっか。あたし、この人のこと好きなんだぁ ・・・って」
眉間に皺を寄せている紗織に、恵は少し照れた顔で微笑みかける。
「そんなの!! 嘘だよ・・・」
紗織は思わず声を荒げた。今度は恵が眉を寄せる。
「なんで嘘なのよ。ほんとだって」
「だって・・・、じゃあさ、
すっっごく、 心底、 心から!! 嫌いな人が居るとするでしょ?」
「うん?」
「そしたら、そいつに会うとムカムカして、
見ただけでも憎らしくって、
思い出したら頭にきて、
それで心拍数があがっちゃうことって無い?」
「はぁ」
「それだって、身体が勝手に反応するわよ。あー、こいつ、嫌いだっ て。
それってとても恋愛とは言わないでしょう」
込み上げる剣幕を、胸の内で抑えたような紗織の言い方に、
恵は少し驚いた様子で答える。
「まぁ、それは違うのだろうけど・・・・。
あたし、そこまで嫌いになった覚えが無いからなぁ。
よくわからないよ。
何だか意外。紗織がそこまで嫌う人がいるだなんて」
恵がまた首を傾げて言う。
「でもそれって、すごく似てるよね」
「何に?!」
「もちろん、恋愛に だよ」
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