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ごほうびエステ
第27章 義父のマッサージ
いつからだろう…
こんな関係になってしまったのは
結婚して数カ月
元々、病気だった義母は亡くなり
急遽決まった義父との同居
「海外に1ヶ月出張なんだ…」
「……え?長い」
旦那である昌大さんは
大手企業に勤めていて
子供がいないからと言うことで
出張はしょっちゅう…
だけど海外出張なんて
「新婚なのに…ごめんな。父さんのことも…」
「それは別に…でも…寂しい」
「電話毎日するから!それに帰ったら、しばらく休みだから…子供つくろ」
仕事は仕事
寂しいけれどワガママなんて言ってられなかった。
次の日、昌大さんを義父と一緒に空港まで見送った。
「昌大のやつ…忙しいみたいでごめんね」
「お義父様も昌大さんも悪くないですよっ」
仕方がないこと…
お昼を作るべく台所に立って料理をしていると
お義父様が後ろから抱きついてきた。
突然のことに何も反応できずにいると
「妻が亡くなってから辛くて…後ろ姿が似ていて…すまない」
お義父様も寂しいんだ。
「しがないお願いを聞いてくれないだろうか…」
「なんです?」
「妻によくマッサージをしていてね…ちょっとだけマッサージをさせてほしいんだ」
昌大さんもいない。
ちょっとだけなら…そんな考え方が
いま思えば…
お義父さんの部屋に入って
布団に正座で座る私。
「懐かしいなあ…妻の肩こりを楽にしてあげてたんだ」
「お義母様も幸せでたね」
お義父様のマッサージは
とても気持ちよかった。