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第8章 ブライダルエステプラン

「6月の花嫁限定イベントとして、ブライダルエステプランをサービスしております。いかがでしょうか？」

駅前でチラシに私は目を止めた。


実は6月に入籍したばかりで結婚式も控えてる。


「あ、もしかしてブライダルエステにご興味が？」


チラシを配っていたお姉さんが声を掛けてくれた。

「そうなんです。ちょうどしてみたいなあって思ってて」

「当店は、日本一のエステティシャンが在籍しているんです。そちらがブライダルエステプランを担当するので幸せな花嫁になれますよ」


旦那に相談すると1回体験してみたら？と言われて

さっそく電話予約。


その電話である程度プランなどを決めた。


そして当日…

この御時世だからか
お客さんは私だけだった。

受付には、チラシを配っていたお姉さんが座っていて、更衣室や施術着の説明を受けた。


「担当は日本一のエステティシャンにしておりますので、お着替えの方をよろしくお願いします」


更衣室に入り、渡された着替えをみると
紙製のオフショルダーの服とティーバッグ

着替えを済ませ、指定された個室へ…
清潔感があり、いい匂いのお香の香りもした。


とりあえずベッドに腰掛け
担当のエステティシャンを待つ。

しばらくして、扉をノックする音がした。
すると男性の声で

「よろしいですか？」


「…どうぞ」

戸惑いつつも返事をすると、男性が入ってきた。

「はじめまして、ブライダルエステを担当させて頂きます。小林と申します」

「…女性のエステティシャンの方は？」

「この御時世でございまして…」



今いるエステティシャンは自分だけとのことで説明され、
その状況で断るわけにもいかず、
日本一のエステティシャンならと


せっかくなのだからとエステ受けることを決意した。