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女喰い
第2章 毒牙
タミコはやがて子を産み落としたが、お産した後、彦兵衛はタミコを女郎屋に売り飛ばした。
惨い事に赤子は闇に葬っていた。

彦兵衛は余程気にいらなければ、妾にはしなかった。
タミコは生娘だった事に価値があっただけで、目的を終えたら用済みなのだ。

タミコがいなくなってお美代はひとりになったが、ひとつ年をとって9歳になっていた。

住み込みの座敷にひとりぼっちになってしまった。
さほど広い座敷ではないが、他の雇い人は皆通いでやってくる。
やっぱり寂しい。
タミコの行方を年長者に聞いてみたが、有耶無耶に答えて語ろうとしない。
諦めて、淡々と下働きに勤しんだ。





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