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女教師の神秘
第1章 必死のレポート
 高校1年古澤拓磨は、英語の翻訳レポートに必死だった。今週中の提出期限になっていたが、既に土曜日の夕方を過ぎている。いつものレポートなら、ちょっと遅れても対した影響はないが、今回は特別だった。期末テストの出来が悪かった生徒だけに出された、お宝課題で、これを提出すれば、赤点だけは免れるという、救済レポートなのだ。
辞書を片手に、今世紀初の集中力を使ったが、レポート完成は夜の8時を回ってしまった。
一応学校に電話をしたが、そこは無情な呼び出し音の嵐が吹き荒れていた。拓磨は机の引き出しを漁り、やっとの思いで住所録を見つけ、英語教師の住所をメモると家を飛び出した。
 バスと電車を乗り継ぐ事1時間、小さなアパートの前に着いた。ポストが有ればそこに投げ込んで、完了のはずだったが、ポストらしきものがない。玄関のドアにそれぞれ新聞の投函口が付いていたので、表札を確認してから、お宝レポートを静かに投函した。そこで拓磨は無音の柏手を打ち、今夜中にこのレポートが先生の目に触れることを初詣の時よりも真剣にお願いした。その時、拓磨に神様の御光が刺した。

「古澤君?何やってるの?」

突然ドアが開き室内の灯りが拓磨を照らした。

「あっ大塚先生…あの…レポートをお届けに…」
「あっこれね。こんなに遅くにご苦労様ね。」

大塚詩織は教師になって3年目で見た目は可愛い感じだが、性格はキツく厳しい教師の部類に入ると拓磨は思っていた。
学校と違い詩織は妙に優しかった。

「こんな遅くに…少ししたら、車で送ってあげるから、入って待ってなさい」

拓磨は今夜の先生は顔に似合って?、本当に優しいと思っていた。
奥に入っていくと、ベッドにテーブル、床には沢山の本が所狭しと置かれていた。拓磨は窓際に干してあるカラフルな下着が目に入った。拓磨は目が逸らす事が出来ず、かなりの時間(7秒くらい)見惚れてしまっていた。それに気づいた詩織は、慌ててしまうかと思いきや、
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