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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第17章 疼き②
 魔王はちらっと窓の外を見ると立ち上がった。

「すまないが、そろそろ城に戻る」

「あっ、はい……」

 フィーネも立ち上がると、主を出口まで見送った。

 こちらを振り返ることなく小さくなっていく後ろ姿を見つめながら、胸に溜まったモヤモヤが混じった吐息を洩らす。

 何かする気も起きず寝室に戻ると、ベッドに横になった。

 魔王の後姿を思い出しながら、もう一度大きなため息をつくと、自身の身体を抱きしめた。

(心も身体も……切ない)

 この部屋で抱かれた時、道具としてではなく、自分自身が求められているように感じた。自分という存在を必要とされたことが嬉しくて、心が満たされた気がした。

 でも今は、存在どころか、身体すら求められない。

 それが切なくて堪らない。
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