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第17章 疼き②

　その手で弄ばれ、甘く喘がされ、止めることができなくなったことを思い出すと、さらに息があがり、吐息に喘ぎ声が混じり出す。

　その言葉は、心と身体が求めてやまない主人を呼んだ。

「あっ、ぅ……まおう……さま……んっ……」

　彼の手を、言葉を、表情を思い出しながら、フィーネは自身を胸の刺激で慰めた。

　しかし彼の姿を思い出せば出すほど、切なさが募り、慰める指が大胆になる。

（だめ……たりない……）

　フィーネは、自身のショーツの中に手を入れた。
　ぬるっとしたものを指先に感じに、思わず息を飲む。

（やだ、もうこんなに……）

　あの時の交わりを想像だけで、秘所が潤い始めている。

　淫らな自分の身体が恥ずかしくて堪らないが、指が触れた尖りからの強い刺激に腰が浮く。