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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第3章 魔王③
自身が何をされたのか気づいた瞬間、羞恥が身体全体を熱くした。頬に強い火照りを感じなら、突然キスしてきた不審者を睨みつけ、非難する。
「な、何をするのですか! 私が、何者かと知っての行いなのですか⁉」
両手が拘束されていなければ、噛みつかんばかりの勢いで叫ぶフィーネに対し、男は全く動じた様子はない。
冷然とした様子で、悪びれもなく言葉を返す。
「知っている。勇者の献上品、聖女フィーネだろ?」
「そ、それなら、私が一体誰のものなのか、私の役割が何なのかもご存知なはず! どうやって私の封印を解いたのかは存じ上げませんが、即刻離れ……」
だがこれ以上、言葉を続けられなかった。
再び目の前の男に、唇を塞がれたからだ。
今度は、互いの唇が重なるだけでは終わらなかった。
「な、何をするのですか! 私が、何者かと知っての行いなのですか⁉」
両手が拘束されていなければ、噛みつかんばかりの勢いで叫ぶフィーネに対し、男は全く動じた様子はない。
冷然とした様子で、悪びれもなく言葉を返す。
「知っている。勇者の献上品、聖女フィーネだろ?」
「そ、それなら、私が一体誰のものなのか、私の役割が何なのかもご存知なはず! どうやって私の封印を解いたのかは存じ上げませんが、即刻離れ……」
だがこれ以上、言葉を続けられなかった。
再び目の前の男に、唇を塞がれたからだ。
今度は、互いの唇が重なるだけでは終わらなかった。