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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第22章 疼き⑦
 お互い余裕のなさそうな視線が絡み合った次の瞬間。

「あっ、あぁぁっ! い、いけませんっ! イッたばかりなのに、これ以上は……あうっ!」

 フィーネの身体が大きく跳ねた。

 まだ絶頂の余韻で身体が敏感になっているのに、魔王の激しい突き上げが始まったからだ。

 拒絶の声を上げる彼女を見つめながら、彼はからかうように声をかける。

「ひと突きで達するほど、我慢してたんだろう? 遠慮するな」

「え、えんりょなんて……ひゃっ、そ、そこ……だめ……」

「んっ……ここがいいのか? 分かりやすい反応だな?」

「ち、ちがっ……んぁっ! そんなにつよくされたら……あっ、やっ、また……ああぁっ!」

 フィーネの喉が反り、再び身体が痙攣した。

 先ほど強くはないが、熱い昂まりが下腹部に回ったかと思うと、何とも言えない気持ちよさが奥を襲う。 
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