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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第24章 疑問②
窓から外を眺めていた時にも思っていたが、城まで足をのばすようになってから、さらにこの国の平和さに疑問を感じるようになっていた。
城に行くことで、アンジェラ以外の魔族たちと触れ合う機会も増えた。
しかし皆、フィーネが人間であると知りながらも、好意的に接してくれる。
(魔王様から命令されているから?)
そもそも敵であるフィーネに、親切にしろと命令を下す理由も分からない。
命令だからと敵意を隠していたとしても、悪意に敏感なフィーネには何となくそれが分かる。が、魔族たちが無理して敵意を隠している様子もない。
皆がフィーネの存在を歓迎し、温かく迎えてくれている。
それが不思議でならなかった。
さらにもう一つ。
人間と戦争しているはずなのに、相変わらずこの国は穏やかすぎた。
城に行っても、人間の侵略の話を全く聞かない。
魔族たちが、戦いに出ている様子もない。
城に行くことで、アンジェラ以外の魔族たちと触れ合う機会も増えた。
しかし皆、フィーネが人間であると知りながらも、好意的に接してくれる。
(魔王様から命令されているから?)
そもそも敵であるフィーネに、親切にしろと命令を下す理由も分からない。
命令だからと敵意を隠していたとしても、悪意に敏感なフィーネには何となくそれが分かる。が、魔族たちが無理して敵意を隠している様子もない。
皆がフィーネの存在を歓迎し、温かく迎えてくれている。
それが不思議でならなかった。
さらにもう一つ。
人間と戦争しているはずなのに、相変わらずこの国は穏やかすぎた。
城に行っても、人間の侵略の話を全く聞かない。
魔族たちが、戦いに出ている様子もない。