この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第26章 大浴場①
「フィーネ様? いかがなされましたか?」

「えっ? い、いいえ! 何もありません!」

「そうですか。それならよろしいのですが。お上りになる際は、お声がけくださいませね?」

「は、はいっ! あ、ありがとうございます!」

 声がひっくり返るのを何とか堪えながら返答すると、出入り口の影が消え、脱衣所のドアが開閉する音が聞こえた。
 アンジェラが、出て行ったのだろう。

 ホッと胸をなでおろすと、フィーネは先客に視線を向け、小声で話しかけた。
 アンジェラに声をかけられた時とは違う、羞恥からくる激しい鼓動を感じながら。

「ま、まおう……さま?」

 フィーネの目の前には、銀髪の男の姿があった。

 彼は、唇に当てていた人差し指を離すと、岩陰からゆっくりとフィーネのほうに近づいてきた。

「お前が、私のことをアンジェラに伝えなくて良かった。こんな状況がバレていたら、ややこしいことになっていたからな……」

 魔王は、苦笑いしながら大きくため息をついている。
/528ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ