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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第27章 大浴場②
(アンジェラさんの勝手な想像……よね)
そう思っていたのだが、魔王にまとまりつくような熱っぽい視線が向けられ、思わず唾を飲み込んだ。
戸惑いながら激しく瞬きを繰り返すフィーネに、ふふっと小さな笑い声がかけられる。
「でも仕方ない。実際……可愛くて仕方ないのだからな」
「な、何を仰って……」
「だから、アンジェラにバレないよう、声は出来る限り抑えて欲しい。ここはよく響くからな。お前も嫌だろう? こんなところを見られるのは……」
「そ、それならっ……んぅ……」
それなら、どちらかが大浴場を出たらいいのでは? という提案が、彼女の口からなされることはなかった。
それ以上の言葉はいらないとばかりに、再び唇が塞がれたからだ。入り込んだ彼の舌が、無遠慮に口内をかき回していく。
思考が蕩けていくのを感じながら、フィーネの心は求められる悦びと、これから与えられる快楽への期待で膨らんでいた。
そう思っていたのだが、魔王にまとまりつくような熱っぽい視線が向けられ、思わず唾を飲み込んだ。
戸惑いながら激しく瞬きを繰り返すフィーネに、ふふっと小さな笑い声がかけられる。
「でも仕方ない。実際……可愛くて仕方ないのだからな」
「な、何を仰って……」
「だから、アンジェラにバレないよう、声は出来る限り抑えて欲しい。ここはよく響くからな。お前も嫌だろう? こんなところを見られるのは……」
「そ、それならっ……んぅ……」
それなら、どちらかが大浴場を出たらいいのでは? という提案が、彼女の口からなされることはなかった。
それ以上の言葉はいらないとばかりに、再び唇が塞がれたからだ。入り込んだ彼の舌が、無遠慮に口内をかき回していく。
思考が蕩けていくのを感じながら、フィーネの心は求められる悦びと、これから与えられる快楽への期待で膨らんでいた。