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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第1章 魔王①
広くも、生活感の全くない白い部屋。
部屋の中央には一人で眠るには大きすぎるベッドが置いてあるだけで、それ以外の家具は何一つ見当たらない。
ベッドの上に、一人の女性が横たわっていた。
しかし、部屋にいるのは彼女だけではない。
長く真っ赤な波打つ髪を広げ横たわる肢体の上には、彼女に覆いかぶさって動く銀髪の男性の姿がある。
彼が動くたびに、彼女の身体が自分の意思とは関係なく跳ねた。
髪と同じ、赤い瞳に涙を滲ませながら。
「あっ……いけませ……んっ……」
薄い寝衣が破られ露わになった胸の膨らみに、生暖かいものが這った。男の舌先からもたらされる刺激に耐えかねて、細い喉から拒絶を含んだ甘い声が洩れる。
男の乱れた息遣いが、耳元で囁いた。
「そう言うわりには、可愛い声で啼くな」
「ち、違い……ますっ! 私は……」
恥ずかしさが彼女の心を満たし、何も言えなくなる。
代わりにぎゅっと瞳を閉じ、漏れ出る声を手で塞ごうと動いたが、腕に食い込み引き戻される感覚が、今の自分の状況を思い出させた。
細い両手首が夜着の腰紐で縛られ、ベッドフレームにくくりつけられ、両手の自由を奪われている自分の状況を。
部屋の中央には一人で眠るには大きすぎるベッドが置いてあるだけで、それ以外の家具は何一つ見当たらない。
ベッドの上に、一人の女性が横たわっていた。
しかし、部屋にいるのは彼女だけではない。
長く真っ赤な波打つ髪を広げ横たわる肢体の上には、彼女に覆いかぶさって動く銀髪の男性の姿がある。
彼が動くたびに、彼女の身体が自分の意思とは関係なく跳ねた。
髪と同じ、赤い瞳に涙を滲ませながら。
「あっ……いけませ……んっ……」
薄い寝衣が破られ露わになった胸の膨らみに、生暖かいものが這った。男の舌先からもたらされる刺激に耐えかねて、細い喉から拒絶を含んだ甘い声が洩れる。
男の乱れた息遣いが、耳元で囁いた。
「そう言うわりには、可愛い声で啼くな」
「ち、違い……ますっ! 私は……」
恥ずかしさが彼女の心を満たし、何も言えなくなる。
代わりにぎゅっと瞳を閉じ、漏れ出る声を手で塞ごうと動いたが、腕に食い込み引き戻される感覚が、今の自分の状況を思い出させた。
細い両手首が夜着の腰紐で縛られ、ベッドフレームにくくりつけられ、両手の自由を奪われている自分の状況を。