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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第1章 魔王①
無理に動こうとすると、紐が手首に食い込んだ。その痛みが思い知らせてくる。
今の自分は、無力なのだと。
(何故こんなことに……私の封印を解くすべは、一つしかないはずなのに)
身体を弄られ、経験したことのない刺激に思考を掻き回されながらも考える。しかし彼女の求める答えは、今の瞬間も得られていない。
悔しさで涙を滲ませながら、淫らな刺激を与えてくる相手を睨みつけた。
自分を見下ろす、銀髪の美しい男性を。
魔王と名乗った、人間の敵を。
睨みつけられ困惑したのか、彼の口がきつく結ばれたかと思うと、どこか躊躇いがちに彼女の名を呼んだ。
「フィーネ……」
純潔を捧げた相手と交わることで、強大な力を注ぎ与える存在として。
女神によって選定される勇者への献上品として。
この聖地に封印されていた聖女の名を。
今の自分は、無力なのだと。
(何故こんなことに……私の封印を解くすべは、一つしかないはずなのに)
身体を弄られ、経験したことのない刺激に思考を掻き回されながらも考える。しかし彼女の求める答えは、今の瞬間も得られていない。
悔しさで涙を滲ませながら、淫らな刺激を与えてくる相手を睨みつけた。
自分を見下ろす、銀髪の美しい男性を。
魔王と名乗った、人間の敵を。
睨みつけられ困惑したのか、彼の口がきつく結ばれたかと思うと、どこか躊躇いがちに彼女の名を呼んだ。
「フィーネ……」
純潔を捧げた相手と交わることで、強大な力を注ぎ与える存在として。
女神によって選定される勇者への献上品として。
この聖地に封印されていた聖女の名を。