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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第5章 魔王⑤
過去、同じように襲われた時、抵抗して相手を傷つけたことがあった。その時は、激高した相手に頬を打たれ、意識が飛びそうなほどの痛みを経験した。
反射的に謝罪してしまったのも無理はない。
予想通り、魔王の右頬に人差し指の長さほどの赤い引っ掻き痕がついていた。肌荒れ一つない綺麗な肌についたため、傷はさらに痛々しく見える。
魔王は自分の右頬を手で撫で、手のひらを一瞥すると、無言でフィーネの両手を組み敷いた。
男の目の前に、柔らかな胸と胸の頂きが晒される。
彼からどのような報復をされるのかと身を硬くしたフィーネは、これから与えられる苦痛から目を背けるように、ぎゅっと瞳を閉じ、顔をそむけた。
(こわい……)
しかし、
「綺麗だ」
ポツリと洩れた声に、フィーネの心臓が跳ね上がっる。言葉の意味を理解した瞬間、血の気の引いていた頬が熱を持ちだした。
反射的に謝罪してしまったのも無理はない。
予想通り、魔王の右頬に人差し指の長さほどの赤い引っ掻き痕がついていた。肌荒れ一つない綺麗な肌についたため、傷はさらに痛々しく見える。
魔王は自分の右頬を手で撫で、手のひらを一瞥すると、無言でフィーネの両手を組み敷いた。
男の目の前に、柔らかな胸と胸の頂きが晒される。
彼からどのような報復をされるのかと身を硬くしたフィーネは、これから与えられる苦痛から目を背けるように、ぎゅっと瞳を閉じ、顔をそむけた。
(こわい……)
しかし、
「綺麗だ」
ポツリと洩れた声に、フィーネの心臓が跳ね上がっる。言葉の意味を理解した瞬間、血の気の引いていた頬が熱を持ちだした。