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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第32章 女神と魔王①
いつも甲斐甲斐しく世話を焼いてくれる明るいアンジェラ、人間である自分に対し親切にしてくれる魔族たち、そしてフィーネをいつも優しく抱きしめてくれる魔王。
いつの間にかこの国は、フィーネにとってかけがえのない居場所となっていた。
サテアナ国の聖地で過ごした日々よりも、ずっとずっと。
(それに……魔王様以外の人に抱かれたくない)
本来自分が仕えるべき勇者に抱かれていたと思うと、嫌悪感が身体を這い服に隠れる肌が粟立つ。
聖地にいた時には、全く無縁だった感情だ。
隣に魔王の存在を感じると、嫌悪感で一杯だった心が落ち着きを取り戻した。代わりに満ちるのは、彼を愛おしく感じる温かな想い。
(許されるなら、ずっとここにいたい。この国で、あなた様のお傍に……)
だから知りたかった。
いつの間にかこの国は、フィーネにとってかけがえのない居場所となっていた。
サテアナ国の聖地で過ごした日々よりも、ずっとずっと。
(それに……魔王様以外の人に抱かれたくない)
本来自分が仕えるべき勇者に抱かれていたと思うと、嫌悪感が身体を這い服に隠れる肌が粟立つ。
聖地にいた時には、全く無縁だった感情だ。
隣に魔王の存在を感じると、嫌悪感で一杯だった心が落ち着きを取り戻した。代わりに満ちるのは、彼を愛おしく感じる温かな想い。
(許されるなら、ずっとここにいたい。この国で、あなた様のお傍に……)
だから知りたかった。