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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第32章 女神と魔王①
女神ピアチェの神託に従い、何度も何度も攻め入る人間たち。
敵わないと分かっているのに、何故こんな無駄なことを続けるのだろうか。
それに毎日のようにフィーネを抱き、魔王の力は出会った時よりもさらに強大になっている。
そんな彼に立ち向かえるのは、
(勇者様。あの方なら、魔王様と互角に戦えたのかしら?)
フィーネが勇者に力を与え続ければ。
しかし急に胸が苦しくなり、思わず手綱から手を離し身体を抱きしめた。無意識に唇を噛み、光のカーテンから足元へと視線を落とす。
(魔王様が傷つけられるのは、絶対に嫌! 確かにあの方との出会いは無理やりだったけれど……今与えられている生活は、失いたくないほど温かいから)
敵わないと分かっているのに、何故こんな無駄なことを続けるのだろうか。
それに毎日のようにフィーネを抱き、魔王の力は出会った時よりもさらに強大になっている。
そんな彼に立ち向かえるのは、
(勇者様。あの方なら、魔王様と互角に戦えたのかしら?)
フィーネが勇者に力を与え続ければ。
しかし急に胸が苦しくなり、思わず手綱から手を離し身体を抱きしめた。無意識に唇を噛み、光のカーテンから足元へと視線を落とす。
(魔王様が傷つけられるのは、絶対に嫌! 確かにあの方との出会いは無理やりだったけれど……今与えられている生活は、失いたくないほど温かいから)