この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第37章 名前③
 城への帰り道、身体の火照りを持て余しながら、フィーネは馬を走らせていた。

 風を切る心地よさが、肉欲に塗れた思考を落ち着かせてくれる。

 代わりに思い浮かぶのは、ソルがフィーネに想いを伝えてくれたこと。
 あの時の言葉を思い出すと、涙が滲みそうになるくらいの喜びが沸き上がる。

 自分を愛してくれる人がいるなど、そして自分に人を愛する気持ちがあるなど、思ってもみなかった。

 そして強く強く自覚する。

(私は……あの方を愛している……)

 出会った時は、敵だった。
 純潔を奪われた後は、主人となった。
 
 道具としてぞんざいに扱われることを覚悟していたフィーネに対し、彼はとても優しかった。

 フィーネが自分の気持ちに正直に生きられるよう、そして心の傷を癒せるよう、気遣ってくれた。
/528ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ