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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第38章 拒絶①
ソルと気持ちが通じ合ったあの日から、半月ほどが経った。
あの日、離れに戻った後のことは、嫌という程記憶と身体に刻み込まれている。
「あっ、まって! こんなところでは……まだ身も清めてな……あぅ」
「駄目だ。諦めろ、フィーネ」
帰って来るや否や、ソルはその他の者たちに離れの出入りを禁止すると、そのまま朝までフィーネを抱き続けたのだ。
彼の底なしの体力に、フィーネは何度気を失いかけたか分からない。
いや、恐らく気を失っていた時もあっただろう。
さすがに今はおさまっているが、毎日のように求められる生活は変わっていない。
ディザニア国に来てから、フィーネの全てが変わった。
この国で過ごす日々は、彼女の心の傷を癒し、本来の姿を取り戻しつつあった。
サテアナ国や聖地に未練はなかった。
あの日、離れに戻った後のことは、嫌という程記憶と身体に刻み込まれている。
「あっ、まって! こんなところでは……まだ身も清めてな……あぅ」
「駄目だ。諦めろ、フィーネ」
帰って来るや否や、ソルはその他の者たちに離れの出入りを禁止すると、そのまま朝までフィーネを抱き続けたのだ。
彼の底なしの体力に、フィーネは何度気を失いかけたか分からない。
いや、恐らく気を失っていた時もあっただろう。
さすがに今はおさまっているが、毎日のように求められる生活は変わっていない。
ディザニア国に来てから、フィーネの全てが変わった。
この国で過ごす日々は、彼女の心の傷を癒し、本来の姿を取り戻しつつあった。
サテアナ国や聖地に未練はなかった。