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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第40章 拒絶③
フィーネの視線の先に誰かの足が映った瞬間、彼女の髪の毛が上へと引っ張られた。
聞いたことのない男の声が響き渡る。
「こいつが、俺に捧げられるはずだった聖女か? ……ふーん、中々可愛い顔してんじゃないか」
さらに髪を引っ張られ、声の主の姿が視界に映った。
短い黒髪を揺らし、細く吊り上がった青い瞳が印象的な男。彼はフィーネを視線が合うと、ニヤリと口元を緩めた。
過去聖地で襲われた男たちと雰囲気が被り、フィーネの肌が恐怖で粟立った。
ソルの怒鳴り声が響き渡る。
「フィーネに触れるな‼」
フィーネの身体全体を、何か温かいものが包み込んだかと思うと、髪を掴んでいた手の主が声を悲鳴をあげた。
「痛ってぇっ‼ この女、何をしやがった!」
「ガーランド様、いけません! この女のせいでは……」
先ほどの甘ったるい声の主が、男を制したが次の瞬間、後頭部に強い衝撃を受け、フィーネはそのまま気を失ってしまった。
聞いたことのない男の声が響き渡る。
「こいつが、俺に捧げられるはずだった聖女か? ……ふーん、中々可愛い顔してんじゃないか」
さらに髪を引っ張られ、声の主の姿が視界に映った。
短い黒髪を揺らし、細く吊り上がった青い瞳が印象的な男。彼はフィーネを視線が合うと、ニヤリと口元を緩めた。
過去聖地で襲われた男たちと雰囲気が被り、フィーネの肌が恐怖で粟立った。
ソルの怒鳴り声が響き渡る。
「フィーネに触れるな‼」
フィーネの身体全体を、何か温かいものが包み込んだかと思うと、髪を掴んでいた手の主が声を悲鳴をあげた。
「痛ってぇっ‼ この女、何をしやがった!」
「ガーランド様、いけません! この女のせいでは……」
先ほどの甘ったるい声の主が、男を制したが次の瞬間、後頭部に強い衝撃を受け、フィーネはそのまま気を失ってしまった。