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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第41章 監禁①
冷たくジメジメした空気を感じながら、フィーネは目を覚ました。
(ここは……どこ? 私は何を……)
身体を動かそうとしたが、両手が上で縛られており、自由に動かすことが出来ない。無理に腕を動かそうとすると、ジャラっと鎖が擦れ合う音が響き渡った。
自分の置かれている異常な状況に、サッと全身から血の気が引いた。
それと同時に、先ほどの記憶が蘇る。
(わたし……ソルから逃げるために結界を抜けたはず……そしたら知らない女の人の声が聞こえて……)
身動きが出来なくなり、地面に倒れてしまった。
次に現れたのは、黒髪の男。
彼は確か、
(私を見て……俺に捧げられる聖女だと言った……ならばあの方が……女神ピアチェに選定された勇者様?)
フィーネが本来、その身を捧げて力を与えるはずだった相手。
(ここは……どこ? 私は何を……)
身体を動かそうとしたが、両手が上で縛られており、自由に動かすことが出来ない。無理に腕を動かそうとすると、ジャラっと鎖が擦れ合う音が響き渡った。
自分の置かれている異常な状況に、サッと全身から血の気が引いた。
それと同時に、先ほどの記憶が蘇る。
(わたし……ソルから逃げるために結界を抜けたはず……そしたら知らない女の人の声が聞こえて……)
身動きが出来なくなり、地面に倒れてしまった。
次に現れたのは、黒髪の男。
彼は確か、
(私を見て……俺に捧げられる聖女だと言った……ならばあの方が……女神ピアチェに選定された勇者様?)
フィーネが本来、その身を捧げて力を与えるはずだった相手。