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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第41章 監禁①
しかし勇者にしては、あまりにも粗暴な雰囲気を纏っていた気がする。フィーネに対する態度も乱暴だった。
気を失う一撃を食らわせたのも、あの男だろう。まだ後頭部に鈍い痛みが残っている。
確か女は彼を、ガーランドと呼んでいた。
(……怖い。あの方が本当に勇者様なら……とても怖い方だわ……)
あの男なら、フィーネをいたぶり、弄び、道具として容赦ない扱いをするだろう。
初対面の相手にもかかわらず、そう思わせる何かがあった。
その時、
「……フィーネ……目覚めたのか? 身体は……大丈夫か?」
弱々しくも優しさに満ちた声が、空間に響き渡った。
反射的に、声の方に顔を向ける。
そこには柱に縛られ、フィーネと同じく、両手を鎖で繋がれたソルの姿があった。
しかし先ほどまで綺麗だった彼の姿は、痛々しい変貌を遂げていた。
気を失う一撃を食らわせたのも、あの男だろう。まだ後頭部に鈍い痛みが残っている。
確か女は彼を、ガーランドと呼んでいた。
(……怖い。あの方が本当に勇者様なら……とても怖い方だわ……)
あの男なら、フィーネをいたぶり、弄び、道具として容赦ない扱いをするだろう。
初対面の相手にもかかわらず、そう思わせる何かがあった。
その時、
「……フィーネ……目覚めたのか? 身体は……大丈夫か?」
弱々しくも優しさに満ちた声が、空間に響き渡った。
反射的に、声の方に顔を向ける。
そこには柱に縛られ、フィーネと同じく、両手を鎖で繋がれたソルの姿があった。
しかし先ほどまで綺麗だった彼の姿は、痛々しい変貌を遂げていた。