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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第41章 監禁①
彼には、精霊と魔族を守り、ピアチェに力を返すという大切な役目があるというのに。
こんな自分など、見捨てられても仕方がないのに、ソルは見捨てなかった。
自分が目覚めてソルの口から発されたのは、罵りでも非難でもなく、身を案じる言葉だった。
(それに比べて私は……)
自分の愚かさに、過去の自分を殺したい気持ちすら湧き上がる。ギリッと奥歯を噛みしめると、ガーランドの言葉を脳内で反芻した。
(さっき、ソルがピアチェ様の力を奪ったと言ってた。きっとこれも、邪神ラファによる偽りの情報なんだわ)
ガーランドはラファの偽神託を信じ、ソルからピアチェの力の根源を奪おうとしている。
このままだと邪神の思惑通り、ピアチェの力を奪われ、世界は滅亡するだろう。
なんとしてでもソルを守りたい。
しかし無力なフィーネには、どうしたら良いのか分からな……
こんな自分など、見捨てられても仕方がないのに、ソルは見捨てなかった。
自分が目覚めてソルの口から発されたのは、罵りでも非難でもなく、身を案じる言葉だった。
(それに比べて私は……)
自分の愚かさに、過去の自分を殺したい気持ちすら湧き上がる。ギリッと奥歯を噛みしめると、ガーランドの言葉を脳内で反芻した。
(さっき、ソルがピアチェ様の力を奪ったと言ってた。きっとこれも、邪神ラファによる偽りの情報なんだわ)
ガーランドはラファの偽神託を信じ、ソルからピアチェの力の根源を奪おうとしている。
このままだと邪神の思惑通り、ピアチェの力を奪われ、世界は滅亡するだろう。
なんとしてでもソルを守りたい。
しかし無力なフィーネには、どうしたら良いのか分からな……