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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第43章 女神①
ソルが何と言ったのか、理解は出来ていたが、受け止めるのに時間を要した。
そんな彼女の気持ちを察したのだろう。
彼はもう一度、今度はゆっくりと、フィーネの心に届くように伝える。
「お前が、女神ピアチェの生まれ変わりなのだ」
「……わたし……が?」
言葉を詰まらせながら聞き返すフィーネに、ソルは黙って頷いた。
信じられなかった。
気持ちを隠すことなく表情に出す彼女を見て、彼は少し悲しそうに笑った。
その時の笑みが、初めてフィーネと出会い、彼の素性を尋ねた時に浮かべた表情と被る。
ぎゅっと締め付けられるような切なさで、胸が一杯になり、縛られた手を強く握った。
ソルは語った。
世界を救った女神のもう一つの姿を。
そんな彼女の気持ちを察したのだろう。
彼はもう一度、今度はゆっくりと、フィーネの心に届くように伝える。
「お前が、女神ピアチェの生まれ変わりなのだ」
「……わたし……が?」
言葉を詰まらせながら聞き返すフィーネに、ソルは黙って頷いた。
信じられなかった。
気持ちを隠すことなく表情に出す彼女を見て、彼は少し悲しそうに笑った。
その時の笑みが、初めてフィーネと出会い、彼の素性を尋ねた時に浮かべた表情と被る。
ぎゅっと締め付けられるような切なさで、胸が一杯になり、縛られた手を強く握った。
ソルは語った。
世界を救った女神のもう一つの姿を。