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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第43章 女神①
ピアチェが世界を救った後、肉体がなく、声しか届けられないはずの彼女を見ることができた一人の魔族と恋に落ちた。
彼に触れたい。
彼と同じ空気を共有したい。
そう願ったピアチェは、受肉し、不老の身体を得た。
しかし相手は、有限の肉体を持つ者。いつかは年老いて死ぬ運命。
かといって彼と同じ有限の肉体では、邪神ラファによって奪われた力を、世界に注ぎ続けられなくなる。
だから、ピアチェは彼と約束した。
"あなたが生まれ変わり、この世に生を受けるまで、私はいつまでも待ち続けます。そして……必ずあなたを見つけ出します"
また出会い、彼がもつ有限の時間を共に生きようと、互いの魂を繋げて。
何度も何度も彼は生死を繰り返し生まれ変わるたびに、ピアチェは彼を見つけ出した。
男に前世の記憶はなかったが、魂に刻まれた繋がりが、彼女を求めさせ、愛し合う相手なのだと教えた。
そして有限の時間を愛し合った。
世界に力を注ぎながら、彼と生きるひと時のために、気が遠くなるような時間を生き続けたのだ。
魔族たちの生活に溶け込みながら。
彼に触れたい。
彼と同じ空気を共有したい。
そう願ったピアチェは、受肉し、不老の身体を得た。
しかし相手は、有限の肉体を持つ者。いつかは年老いて死ぬ運命。
かといって彼と同じ有限の肉体では、邪神ラファによって奪われた力を、世界に注ぎ続けられなくなる。
だから、ピアチェは彼と約束した。
"あなたが生まれ変わり、この世に生を受けるまで、私はいつまでも待ち続けます。そして……必ずあなたを見つけ出します"
また出会い、彼がもつ有限の時間を共に生きようと、互いの魂を繋げて。
何度も何度も彼は生死を繰り返し生まれ変わるたびに、ピアチェは彼を見つけ出した。
男に前世の記憶はなかったが、魂に刻まれた繋がりが、彼女を求めさせ、愛し合う相手なのだと教えた。
そして有限の時間を愛し合った。
世界に力を注ぎながら、彼と生きるひと時のために、気が遠くなるような時間を生き続けたのだ。
魔族たちの生活に溶け込みながら。