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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第45章 屈辱①
憎しみのこもったソルの言葉に、フィーネは瞳を見開いた。
邪神ラファ。
人間と魔族が争う、全ての元凶。
そして女神ピアチェを殺した、ソルの敵。
ララはソルの憎しみを受けながら、まるで心地よいとばかりに口角を上げる。拘束された彼の傍に寄ると、吐息が届くほどの距離まで顔を近づけた。
「邪神ラファなんて……今は聖女ララと呼んで貰いたいわね? 懐かしいわぁ、その顔。ふふっ、ピアチェを殺した時に私に向けた時と、おーんなじ」
ソルを挑発するように聖女ララ――邪神ラファは笑った。
彼女の言葉に、翠色の瞳が怒りに燃えた。
彼の呼吸が上がり、時折身体が震えるのが見える。
いつも冷静なソルが、愛する者の敵を目の前にして激高していた。しかし歯ぎしりをしつつも、爆発寸前の怒りをおしとどめる。
彼の怒りを楽しんでいたラファは鼻を鳴らすと、今度はフィーネのほうに近づいていった。
邪神ラファ。
人間と魔族が争う、全ての元凶。
そして女神ピアチェを殺した、ソルの敵。
ララはソルの憎しみを受けながら、まるで心地よいとばかりに口角を上げる。拘束された彼の傍に寄ると、吐息が届くほどの距離まで顔を近づけた。
「邪神ラファなんて……今は聖女ララと呼んで貰いたいわね? 懐かしいわぁ、その顔。ふふっ、ピアチェを殺した時に私に向けた時と、おーんなじ」
ソルを挑発するように聖女ララ――邪神ラファは笑った。
彼女の言葉に、翠色の瞳が怒りに燃えた。
彼の呼吸が上がり、時折身体が震えるのが見える。
いつも冷静なソルが、愛する者の敵を目の前にして激高していた。しかし歯ぎしりをしつつも、爆発寸前の怒りをおしとどめる。
彼の怒りを楽しんでいたラファは鼻を鳴らすと、今度はフィーネのほうに近づいていった。