この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第45章 屈辱①
ソルと同じようにぎりぎりまで顔を近づけ、恐れが滲む彼女の表情を楽しんでいる。
「ふふっ、久しいわね、ピアチェ。昔、あなたに貫かれた傷が……まだ癒えないのよねぇ」
「き、傷……? やっ、きゃぁっ!」
聞き返したフィーネの髪を、身体が浮かび上がりそうなほど強く、ラファが掴み上げた。
(何故、触れられるの? ソルの守護魔法がかかっているはずなのに! 邪神には効かないってことなの⁉)
悔しそうに唇を噛むソルを見る限り、この考えは当たっているようだ。
きっと彼がガーランドたちに投降したのも、ラファの存在によって、フィーネを守りきれないと悟ったからだろう。
フィーネの顔が強制的に上を向かされ、邪神の琥珀色の瞳とぶつかった。
琥珀色の奥には、底が見えない憎しみという名の闇が広がっていた。
ラファの憎しみは、フィーネの瞳から身体の中に入り込み、心まで侵食しようと這いまわる。
「ふふっ、久しいわね、ピアチェ。昔、あなたに貫かれた傷が……まだ癒えないのよねぇ」
「き、傷……? やっ、きゃぁっ!」
聞き返したフィーネの髪を、身体が浮かび上がりそうなほど強く、ラファが掴み上げた。
(何故、触れられるの? ソルの守護魔法がかかっているはずなのに! 邪神には効かないってことなの⁉)
悔しそうに唇を噛むソルを見る限り、この考えは当たっているようだ。
きっと彼がガーランドたちに投降したのも、ラファの存在によって、フィーネを守りきれないと悟ったからだろう。
フィーネの顔が強制的に上を向かされ、邪神の琥珀色の瞳とぶつかった。
琥珀色の奥には、底が見えない憎しみという名の闇が広がっていた。
ラファの憎しみは、フィーネの瞳から身体の中に入り込み、心まで侵食しようと這いまわる。