この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第45章 屈辱①
「幼いあなたを殺しても、再び輪廻の輪に捕らわれ転生してしまうから、意味がないと思ったの。それなら記憶を奪い、愛する者とは違う相手に犯し尽くされ、全てを知って絶望するあなたたちの姿を見たほうが楽しいかなって」
ラファは自身の享楽のために、幼いフィーネの肉体に手を加え、純潔を捧げた相手に力と癒しを注ぐ能力を与えた。
その後、彼女の両親を殺し、聖地に来るよう仕向けたのだ。
「う……そ……私の両親まで……あなたが……あなたがっ‼」
「あはは! そうよ、私が殺したの! 聖地に連れてくるのに、邪魔だったもの」
狂ったようなラファの笑い声が響き渡る。
ぼんやりとしか覚えていない両親。
その死すら、ラファが関わっていたのだ。
(私のせいで、お父さんとお母さんは……)
悔しさと申し訳なさで、再び頬が涙で濡れた。
聖地に連れてこられた後のことは、フィーネが一番良く知っている。
得体のしれない力をもっているからと疎まれ、聖女として神託が下ってからは道具として生きることを強要された。
孤独で辛い日々だった。
女神の力を受け入れる心の強さを、失うほど。
全ては目の前の邪神に仕組まれたことだった。
自分を深く傷つけた女神に、殺す以上の屈辱を与えるために。
ラファは自身の享楽のために、幼いフィーネの肉体に手を加え、純潔を捧げた相手に力と癒しを注ぐ能力を与えた。
その後、彼女の両親を殺し、聖地に来るよう仕向けたのだ。
「う……そ……私の両親まで……あなたが……あなたがっ‼」
「あはは! そうよ、私が殺したの! 聖地に連れてくるのに、邪魔だったもの」
狂ったようなラファの笑い声が響き渡る。
ぼんやりとしか覚えていない両親。
その死すら、ラファが関わっていたのだ。
(私のせいで、お父さんとお母さんは……)
悔しさと申し訳なさで、再び頬が涙で濡れた。
聖地に連れてこられた後のことは、フィーネが一番良く知っている。
得体のしれない力をもっているからと疎まれ、聖女として神託が下ってからは道具として生きることを強要された。
孤独で辛い日々だった。
女神の力を受け入れる心の強さを、失うほど。
全ては目の前の邪神に仕組まれたことだった。
自分を深く傷つけた女神に、殺す以上の屈辱を与えるために。