この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第7章 魔王⑦
その時、首筋に小さな痛みを感じた。
自己嫌悪に陥っていたフィーネの意識が、今へと戻る。
気が付くと、彼女の首元に銀色の髪が広がっていた。唇が鳴る音と共に、小さな痛みがまた走った。
銀色は痛みを残していきながら、首筋から鎖骨、胸元へ移動していく。
唇が離れた場所を見ると、白い肌に似つかわしくない赤い痕が付いていた。至る所につけられたそれが所有の痕だと気づき、身体と頭の中が熱くなる。
(嫌なのに……恥ずかしいのに……それなのに、この気持ちは……なに?)
支配される屈辱の中に混じる、悦び。
何故、こんな気持ちが沸くのか、フィーネには分からなかった。
自身を犯している相手が、視界に映る。
非難したくても罵りたくても、侵略者とは思えない優しく少し哀愁に満ちた表情に、何も言えなくなってしまう。
代わりに、疑問が口を衝いた。
自己嫌悪に陥っていたフィーネの意識が、今へと戻る。
気が付くと、彼女の首元に銀色の髪が広がっていた。唇が鳴る音と共に、小さな痛みがまた走った。
銀色は痛みを残していきながら、首筋から鎖骨、胸元へ移動していく。
唇が離れた場所を見ると、白い肌に似つかわしくない赤い痕が付いていた。至る所につけられたそれが所有の痕だと気づき、身体と頭の中が熱くなる。
(嫌なのに……恥ずかしいのに……それなのに、この気持ちは……なに?)
支配される屈辱の中に混じる、悦び。
何故、こんな気持ちが沸くのか、フィーネには分からなかった。
自身を犯している相手が、視界に映る。
非難したくても罵りたくても、侵略者とは思えない優しく少し哀愁に満ちた表情に、何も言えなくなってしまう。
代わりに、疑問が口を衝いた。