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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第46章 屈辱②
無表情を装っているが、よくよく観察すると、時折眉をひそめ、彼らの行為に目を背ける仕草が見受けられた。
ここ数日、セイラムを観察していて分かったことがある。
彼女は、ガーランドとラファをよく思っておらず、ピアチェの神託に懐疑的だという点だ。
フィーネが冷静さを欠き、嘆くだけの日々を送っていたら、決して気づかなかっただろう。
(セイラムの心を動かす、何か核心的なことが分かれば……彼女を味方につけることができれば……)
ソルを聖地から逃がすことが出来るかもしれない。
視線をベッドの上に向けながら、フィーネの心は隣にいる黒髪の女性に向けられていた。
ここ数日、セイラムを観察していて分かったことがある。
彼女は、ガーランドとラファをよく思っておらず、ピアチェの神託に懐疑的だという点だ。
フィーネが冷静さを欠き、嘆くだけの日々を送っていたら、決して気づかなかっただろう。
(セイラムの心を動かす、何か核心的なことが分かれば……彼女を味方につけることができれば……)
ソルを聖地から逃がすことが出来るかもしれない。
視線をベッドの上に向けながら、フィーネの心は隣にいる黒髪の女性に向けられていた。